プチOEM(セミオーダー)は、化粧品ビジネスへの参入を考える方にとって魅力的な選択肢です。本記事では、このシステムについて詳しく解説します。
おもなトピックスは以下の3つです。
プチOEMの仕組みと特徴
メリットとデメリット
導入手順と注意点
プチOEMとは、OEMメーカーが用意した既存の製品をベースに、ラベルデザインや商品名を変更して自社ブランド製品を作り出すシステムです。小ロットでの製造が可能で、初期投資を抑えながらオリジナル商品を展開できます。
化粧品ビジネスに興味がある方、ブランド立ち上げを検討中の方に必見の情報をお届けします。プチOEMを活用して、あなたのブランドを効率的に立ち上げる方法をご紹介します。
プチOEM(セミオーダー)とは何か?
プチOEMとは、あらかじめOEMメーカーが作った製品を選び、商品名・価格・ラベルのデザインを決めるのみで自社製品を作るシステムのことです。非常に手軽に、かつメーカーによっては小ロットから製造することが可能です。
プチOEMの流れ
まず最初に、プチOEMがどのような流れで製品が完成するのか確認してみましょう。
商品を選ぶ
あらかじめ作られた商品の中から、OEMで進める商品を選びます。商品名を決める
商品名を決定し、販売名を届け出る必要があります。価格・販売元を決める
商品名を入れた裏シールを作成し、価格・発売元を決めます。表シールのデザインを決める
商品のラベルデザインを決めます。※場合によってはこの時点で別途費用がかかります。デザインの確認
正式発注
見て頂いて分かる通り、非常に簡単です。
元々OEMメーカーが作った商品の中から商品を選ぶのみなので、こちらが用意するのは商品名とシールのデザインのみ。本格的なOEMに比べてできることは限られますが、非常に手軽に自社ブランド品を作ることが可能です。
プチOEMのメリット
では次に、プチOEMの主なメリットを解説しましょう。
費用の削減
開発を行う必要が無いので、知識が無くても製造が可能です。
さらに、人件費や設備投資費も大幅に削減できるため、大幅な費用の削減となります。
非常に手軽にOEMを利用することができる
本来であれば非常に手間も時間もかかるOEM。本格的なOEMの前にOEMがどんなものなのか経験しておくことで、OEMに対する理解が深まることでしょう。
リスクの分散
OEM企業が製品の生産に関するリスクを引き受けるため、顧客は製品の生産に関するリスクを軽減することができます。また、OEM企業が製品の品質管理や品質保証を行うため、顧客は品質に関するリスクも軽減することができます。
プチOEMのデメリット
非常に便利なプチOEMですが、どのようなデメリットがあるでしょうか。
選択肢の少なさ
あなたが一部の要素(例えば、製品の香りや色)をカスタマイズできる場合がありますが、製品全体のデザインや成分などに関しては限られた選択肢しか提供されないことがあります。
自由に選択できるOEMと比べると、できることはかなり限定されると言っても良いでしょう。
他の企業との差別化が難しい
同じプチOEMを利用している企業がいた場合、当然、化粧品の中身は全く同じになります。つまり、中身以外の何かによって自社を選んでもらう必要があります。
どのような差別化を図るのか、事前によく考えておくべきでしょう。
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おすすめの化粧品OEMメーカー
さて、ここまで具体的な費用を紹介してきましたが、作りたい化粧品やロット数は決まりましたか?
ここでは具体的におすすめの化粧品OEMメーカーを紹介しますので、参考にしてみてください。
セミオーダー(プチOEM)のQ&A
プチOEMに興味はあるものの、具体的な内容がわからない方も多いのではないでしょうか。ここでは、プチOEMに関するよくある質問とその回答をまとめました。
初めての方でも安心して取り組める情報をお届けします。
Q.1 |最小ロット数はどれくらいか?
プチOEMの最小ロット数は、通常50〜300個程度です。メーカーによって異なりますが、一般的なOEMと比べて大幅に少ない数量から製造可能です。
例えば
小魅輝化粧品:50個から
株式会社ロッツ:100個から
株式会社セントラルコーポレーション:100個から
小ロット生産により、初期投資を抑え、在庫リスクを軽減できます。ただし、ロット数が少ないほど1個あたりの製造単価が高くなる傾向があるため注意が必要です。
Q.2|カスタマイズできる範囲は?
プチOEMでは、主に以下の要素をカスタマイズできます。
ラベルデザイン
商品名
パッケージ(一部)
ただし、製品の基本処方や容器の形状は通常変更できません。既存の製品をベースに、ブランディングに関わる部分をカスタマイズするのが特徴です。完全なオリジナル製品を目指す場合は、通常のOEMを検討する必要があります。
Q.3|納期はどれくらいかかるか?
プチOEMの一般的な納期は、1〜3ヶ月程度です。以下は典型的な流れです。
商品選定・打ち合わせ:1〜2週間
ラベルデザイン作成:2〜4週間
製造・品質チェック:2〜4週間
出荷・納品:1週間
ただし、ラベルデザインの作成や承認プロセスに要する時間によって変動する可能性があります。メーカーとの綿密なコミュニケーションが重要です。
Q.4|価格設定はどのように行うべきか?
価格設定は以下の要素を考慮して行います。
製造原価:OEMメーカーへの支払額
販売経費:広告費、配送料など
利益率:通常20〜50%程度
例えば、セントラルコーポレーションの場合、製造原価を最終製品の希望小売価格の約20%以内に設定しています。
競合他社の価格も参考にしつつ、自社の強みを活かせる価格帯を設定することが重要です。
1.株式会社ハピネス
株式会社ハピネスは、30年以上の実績を持つ化粧品OEMメーカーです。小ロットからの製造に対応し、初めて商品を作る方でも安心して利用できます。さまざまな相談に乗り、値段設定や今後の展開についてもアドバイスを提供します。
60Lの製造釜を使用し、300mlのシャンプーなら200本程度から製造可能です。自社商品として52種類の香りから選べるアロマシャンプーを展開しており、豊富な経験を活かした製品開発力と生産能力を有しています。
ハピネスが作るOEM化粧品の強み
化粧品製造販売業としての一貫受託が可能で、スムーズな開発プロセスを提供します
スキンケア、ボディケア、ヘアケアなど、幅広い化粧品アイテムの製造に対応しています
自由度の高い設備により、小ロットからフレキシブルな対応が可能です
ハピネスの口コミ情報はこちらをご覧ください!
注目の化粧品OEMメーカー、株式会社ハピネスとはどんな会社なの?
株式会社ハピネスが向いている人
まずは小ロットから作ってみたい
本格的なOEMより、もっと手軽にチャレンジしてみたい
商品のラベルデザインや商品名・価格だけ決めたい
できるだけ実績の多い会社に依頼したい
2.ジェネリック化粧品株式会社
ジェネリック化粧品株式会社は、小ロットからのOEM製造に特化した化粧品メーカーです。最小ロット数は100個からで、個人や小規模事業者でも気軽に利用できます。自社ブランド「GENELIC」の製造実績を活かし、高品質な製品を提供します。
化粧品製造販売業の許可を持ち、製品開発から製造、品質管理まで一貫して行います。また、製品のパッケージデザインや販促物の制作支援も行い、顧客のブランド構築を総合的にサポートします。
ジェネリック化粧品が作るOEM化粧品の強み
豊富な処方ライブラリーを保有し、顧客のニーズに合わせた製品開発が可能です
自社工場での製造により、品質管理と納期管理を徹底しています
化粧品に関する法規制や安全性に精通したスタッフが、製品の企画から販売までをサポートします
ジェネリック化粧品株式会社が向いている人
最小100個から作ってみたい
処方のカスタムは分からない
商品名とラベルだけ決めて、オリジナルコスメを作りたい
企画段階からサポートしてほしい
まとめ
プチOEMは非常に取り入れやすく、魅力的なOEMの1つです。設計・開発のノウハウがなくとも簡単に自社ブランド化粧品を作れるため、個人事業主や個人サロンにとっては非常に便利だといえるでしょう。
しかし、商品の中身で他社との差別化を図ることは非常に難しいため、あらかじめ企画の段階で他社と異なるものにするための工夫が必要となります。
工夫しながら上手にプチOEMを利用し、あなただけのブランドを立ち上げてみてください。
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